光正寺古墳とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 光正寺古墳の意味・解説 

光正寺古墳

名称: 光正寺古墳
ふりがな こうしょうじこふん
種別 史跡
種別2:
都道府県 福岡県
市区町村 糟谷郡宇美町
管理団体
指定年月日 1975.06.26(昭和50.06.26)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S50-5-122光正寺古墳.txt: 博多湾にそそぐ宇美川右岸丘陵上に営まれ前方後円墳である。墳丘前方部西北に向け、全長50メートル後円部の径約30メートル、高さ約5メートル前方部幅約20メートル、高さ約3メートルである。前方部後円部比高が約3.5メートル前方部低く狭い端正な古式属す古墳である。この古墳宇美川流域における前半期古墳として有力なのである

光正寺古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/30 15:30 UTC 版)

光正寺古墳
光正寺古墳墳丘と再現模型
所在地 福岡県糟屋郡宇美町光正寺2
位置 北緯33度34分41秒 東経130度29分59秒 / 北緯33.57806度 東経130.49972度 / 33.57806; 130.49972座標: 北緯33度34分41秒 東経130度29分59秒 / 北緯33.57806度 東経130.49972度 / 33.57806; 130.49972
形状 前方後円墳
規模 墳丘全長約54m、後円部径約34m、前方部長さ約20m
出土品 勾玉管玉土師器の高坏・・大型壺
築造時期 古墳時代前期(3世紀中頃から後半)
地図
光正寺古墳
テンプレートを表示

光正寺古墳(こうしょうじこふん)は、福岡県糟屋郡宇美町光正寺2丁目にある古墳時代前期(3世紀中頃から後半)の前方後円墳

地理

福岡平野東端部、現在の宇美町北西端の標高約46 m の東西に延びる丘陵上に位置する。多々良川支流の宇美川の流域にあたり、川の右岸から約700 m 離れた場所にある。当古墳の約300 m 北西の志免町田富には4世紀の円墳である七夕池古墳がある。

経緯

1953年(昭和28年)に福岡高校の教員であった森貞次郎が測量を実施し古墳の存在が明らかになり、1970年代から宇美町が国や福岡県の協力により墳墓部分の土地を順次町有化し、1975年6月26日、七夕池古墳と同時に史跡に指定された。1996年(平成8年)から1998年(平成10年)にかけて発掘調査が実施された。

構造

前方部を北西に、後円部を南東に向けた前方後円墳で、墳丘全長約54 m 、後円部径約34 m 、前方部長さ約20 m 。前方部が2段築成、後円部が3段築成で、2段目以上は石葺きである。

後円部に埋葬施設があり、箱式石棺3基、割竹形木棺1基、土器棺1基が存在した。また墳墓内からは勾玉管玉土師器の高坏・・大型壺などが出土しこれらは宇美町立歴史民俗資料館に収蔵された。

糟屋郡内最大の前方後円墳であり、被葬者は現在の糟屋地域を当時支配していた豪族または王と考えられている。またこのことから、「魏志倭人伝」において奴国から東へ百里の場所にある国として記載されている不弥国が当地に所在したとするの説もある。

光正寺古墳公園

発掘調査終了後、古墳は1999年(平成11年)から翌2000年(平成12年)にかけて公園として整備された。墳丘を盛土で覆い、築造当初の形状で復元したが、公園施設として周囲の緑地と一体的に利用するため、葺石は復元せず表面は芝生としている。墳丘の頂上に登ることができる。

緑道(勝田線跡)に面した一角には「ガイダンス広場」と称する広場があり、本来の葺石のある姿の墳丘を5分の1の縮尺で再現した模型が設置されている。

交通

  • 西鉄バス深町バス停下車、徒歩約5分。
  • 宇美町巡回バス「ハピネス号」光正寺古墳公園前バス停下車

関連項目

参考文献

  • 『国指定史跡 光正寺古墳 - 保存整備事業に伴う発掘調査報告書 - 』宇美町文化財調査報告書第14集、宇美町教育委員会、2001年
  • 『国指定史跡 光正寺古墳 - 保存整備事業報告書 - 』宇美町文化財調査報告書第14集、宇美町教育委員会、2001年

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「光正寺古墳」の関連用語

光正寺古墳のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



光正寺古墳のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2025 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの光正寺古墳 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS