光回線サービスの卸売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 18:30 UTC 版)
2015年2月から、NTT東西による光回線サービスの卸売が開始された。携帯電話のMVNOと同様、通信設備を持たない事業者がネットワークを借り、「FVNO」(Fixed Virtual Network Operator; 仮想固定通信事業者)として自社ブランドでサービスを提供する。携帯電話・モバイルブロードバンド・エネルギー小売り・機械警備などを組み合わせたサービスが提供・企画されている。 一分岐貸しは物理的な機器レベルで分割して共用するのに対して、「サービス卸」は、仮想ネットワークサービスの提供であって、物理的な光ケーブルや機器は回線業者(この場合, NTT)による一括管理下にある点が異なる。 総務省が発表した「電気通信事業分野における市場分析 に関するデータブック(平成 27 年度)」によると、2016年3月末現在で、光回線サービスの卸売は376社469万回線で行われている。そのうちNTTグループ全体で44.6%のシェアを占めていることから、「NTTはNTTドコモにFMC(固定・移動融合サービス)を行わせ、事実上のNTTグループの一体運営につながる」と、他業者から批判されている。また、一分岐貸しと同様な影響があるとの光回線を敷設してきた他の業者の懸念の解消のため、NTT東西からの光回線サービスの卸売料金・工事費・販売促進費などは、コストを下回る料金を設定できず、合理的理由なしに業者間で差をつけることができない。 また、消費者保護のための措置が関係各社に要請された。
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