信三郎夫妻の復帰と一澤帆布製品の復活
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「一澤帆布工業」の記事における「信三郎夫妻の復帰と一澤帆布製品の復活」の解説
裁判の結果を受け、2009年(平成21年)7月6日に、信三郎・恵美夫妻が代表取締役に復帰し、翌7月7日より、一澤帆布は当面の間休業となる。 信三郎が会社を追われていた3年の間に新たに採用されていた従業員に対しては、自宅待機を命じ、希望退職者を募る。しかし、退職勧奨に反発する一部の従業員達が、2009年(平成21年)7月27日に労働組合を結成。2009年(平成21年)12月1日、労働組合の従業員が、地位確認と休業中の賃金全額支給を求めて、京都地裁へ提訴するが、その10日後の12月11日には、従業員全員に解雇予告通知書が送付された。 2010年(平成22年)1月26日から京都地裁で始まった裁判では、経営悪化による閉店・解雇を主張する信三郎・恵美夫妻側に対し、従業員側は経営は悪化していなかったとして、双方の主張が対立した。2010年(平成22年)7月13日、従業員の地位を解雇ではなく労使双方が合意の元で退社したものとした上で、会社側が従業員側に合計約1800万円の和解金を支払うとする内容で和解が成立した。 2011年(平成23年)3月28日、信三郎が元の一澤帆布工業の店舗にて「一澤信三郎帆布」の営業を再開すると発表、4月6日に「一澤信三郎帆布」の営業を再開すると共に5年ぶりに「一澤帆布製」のタグのついた商品が復活した。この後は、一澤信三郎帆布として、「信三郎帆布」「信三郎布包」「一澤帆布製」の3ブランドで製品を展開している。
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