保護と駆除の対立とは? わかりやすく解説

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保護と駆除の対立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/20 08:30 UTC 版)

タンカイザリガニ」の記事における「保護と駆除の対立」の解説

歴史的経緯から明らかなようにタンカイザリガニ外来種である。そもそも人工的に造られ農業ため池に、陸地における移動能力乏しザリガニ生息しているという事実からも人間によって導入されたことは疑いようがない。しかし、タンカイザリガニについての分類学的混乱や、何よりもその和名に「タンカイ」と名づけられたことも背景にあり、地元高島市今津町)は本種を地域固有の環境シンボルとして歴史的に保護してきた。例えば、地元中学校では、タンカイザリガニを守るために同じく外来種ブラックバス駆除活動実施するなど、地域一体の活動行ってきた[リンク切れ]。その後タンカイザリガニウチダザリガニ同種として、外来生物法により特定外来生物指定されたことで、この淡海湖個体群をめぐる認識違い顕在化した。地元にとって80年上保護してきたザリガニが、一転して駆除対象となることは理解しがたいものであった。そのため、北海道ではウチダザリガニ防除進行するなか、地元の自然愛好家等の反対が強い淡海湖個体群タンカイザリガニ)の駆除行われておらず、対立は現在も続いている。淡海湖個体群タンカイザリガニ)が、淡海湖さらには周辺地域生態系悪影響与えているという報告今のところない。しかし、外来ザリガニ生態系様々な形捕食競争感染症寄生虫等)で破壊することは既に他の研究確認されており、注意が必要である。

※この「保護と駆除の対立」の解説は、「タンカイザリガニ」の解説の一部です。
「保護と駆除の対立」を含む「タンカイザリガニ」の記事については、「タンカイザリガニ」の概要を参照ください。

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