例:急性骨髄性白血病の生存データ
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「生存分析」の記事における「例:急性骨髄性白血病の生存データ」の解説
この例では、R言語の「survival」パッケージの急性骨髄性白血病生存データセット「aml」を使用している。このデータセットはMiller(1997)の研究からのもので、標準的な化学療法のコースをさらに延長(維持)すべきかどうかが問題となっている。 生存時間でソートしたamlデータセットを図に示す。 観察(observation)は、被験者の観察ごとに付与した通し番号。 時間は、生存時間または打ち切り時間である変数「time」によって示される。 事象(aml癌の再発)は、変数「status」で示される。0 = 事象なし(打ち切り)、1 = 事象あり(再発) 治療群: 変数「x」は、維持化学療法が行われたかどうかを示す。 最後の観察(observation 11)は、161週目で打ち切られている。打ち切りは、その患者に事象がなかった(aml癌の再発がなかった)ことを示している。別の被験者である観察3(observation 3)は、13週目で打ち切られた(status=0の表示)。この被験者は13週間しか研究に参加しておらず、その13週間の間にaml癌は再発しなかった。この患者は、研究の終了間際に登録されたために、13週間しか観察できなかったかもしれない。または、この患者は研究の初期に登録されたが、追跡調査を受けなかったか、研究を辞退したのかもしれない。この表では、他の被験者が16週、28週、45週で打ち切られたことを示している(status=0の観察17、6、9)。残りの被験者は全て、研究に参加している間に事象(aml癌の再発)を経験した。関心のある問題は、維持療法を受けた患者が、維持療法を受けていない患者に比べて再発が遅くなるかどうかである。
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