使用実包
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 00:52 UTC 版)
九二式重機関銃に使用される九二式実包(7.7mm×58SR)は.303ブリティッシュ弾(7.7 mm×56R)と同じ口径だが、薬莢のサイズとリム形状が異なる。このサイズは、後に採用された九九式実包(7.7mm×58)と同じサイズだが、九二式の薬莢底部は「セミ・リムド(SR)」と呼ばれる半起縁形状であるのに対して、九九式は「リム・レス(サイズを表す末尾に何も記号が付ないとリムが無いことを意味する)」と呼ばれる無起縁形状となっているという違いがあった。両者はほとんど見分けがつかないほど良く似ているため、混在すると間違って使用してしまう可能性もあった。 仮に、セミ・リムドの九二式実包を九九式小銃に間違えて使用しようとすると、薬莢底部が出っ張っているため完全には薬室に収まらず、ボルトを閉じる事ができないので発射できない。反面、九二式重機関銃はリム・レスの九九式実包も使用できるよう設計されていたため、専用の九二式実包が尽きた場合には、九九式小銃を使用する一般歩兵が持っている九九式実包で代用する事もできた。1940年には九二式実包の薬莢形状がリムレスに変更され、装薬量を除いて互換性を持つようになり小銃や軽機関銃にも使用できるようになった。 普通弾や徹甲弾のほか、曳光弾や焼夷弾も使用可能。
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