作者の同定と来歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 05:06 UTC 版)
『ウェルル祭壇画』は当初、カンピンの弟子といわれるロヒール・ファン・デル・ウェイデンあるいはファン・デル・ウェイデンの工房が関係した作品だと考えられていた。しかしながら、『ウェルル祭壇画』と『メロードの祭壇画』の下絵が両方とも発見され、多くの主要な美術史家たちは、この二点の絵画の作者は同一人物であると見なすようになった。『ウェルル祭壇画』がロベルト・カンピンの後期の作品であると考えている研究者として、パノフスキー(1968年)、シャトレ(1996年)らがいるが、ケンパーディック(1997年)、サールマン(2003年)、サンダース(2009年)らは依然としてファン・デル・ウェイデンあるいはその関係者の作品であるとしている。美術史家のティル=ホルガー・ボルヘルトは「人物の作風はロヒール(ファン・デル・ウェイデン)のものではない。この作品の人物がそのように語りかけてくる」としている。
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