作成手段からみた分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 03:57 UTC 版)
調査統計(一次統計) 統計を作成することを目的として行われる調査から得られる統計のこと。国勢調査や工業統計のように、集団の構造を把握する事が目的の調査と、家計調査や毎月勤労統計調査のように、消費や賃金といった限られた項目に焦点を絞って、項目の時間的な動きを把握する事が目的の調査とにわかれる。その性質上、前者の構造把握用の統計は対象範囲が広く、時間とお金がかかることから大規模(特に全数調査のことを、センサスと呼ぶことがある)、隔年実施となる。一方、後者の特定項目の動きを把握する調査(動態統計と呼ばれることが多い)は、速報性を重視して小規模な標本調査で時間もお金もあまりかけずに、月、四半期ごとに調査を行う。 業務統計(一次統計) 登録や届出、業務記録など、行政機関が行政上、業務上の必要から集めた記録などをもとに作成する統計のこと。輸出入の通関書類から作成される貿易統計などがある。中には出生・死亡・婚姻の届出をもとにした人口動態統計のように、統計調査の形を取って統計法の適用を受けるものもある。 加工統計(二次統計) 一次統計を利用、加工した統計のこと。国民経済計算や鉱工業指数がこれにあたる。統計学を駆使し、直接調査することが困難な事象を把握するために作成される。 一次統計と二次統計の違いは、一次統計は調査対象を直接調べる統計のことで、二次統計は一次統計を加工した統計のことである。
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