余韻_(来生たかおのアルバム)とは? わかりやすく解説

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余韻 (来生たかおのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/11/25 05:19 UTC 版)

余韻
来生たかおスタジオ・アルバム
リリース 2008年12月10日
録音 2008年8月27日9月6日
サウンドインスタジオ
2008年8月30日31日
一口坂スタジオ
ジャンル J-POP
時間 53分9秒
レーベル エニー(日本音声保存)
プロデュース 安西範康
来生たかお 年表
Avantage
(2005年)
余韻
(2008年)
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余韻』(よいん)は、2008年にリリースされた来生たかおの23枚目のオリジナルアルバム(CD規格品番:ANOC-6151〉)である。

概要

※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。

来生は前作『avantage』が最後のアルバムになるかも知れないと思っていたが、関係者からアルバム制作の誘いがあり、実現したことを明かしている[1]。来生は全曲書き下ろしのアルバム制作に自信を持てなかったが、『30th Anniversary X’mas Concert Tour 2005 avantage アヴァンタージュ』で幼少時の愛唱歌である「雨に咲く花」をカヴァーしたことがとっかかりとなり、他作曲家作品のカヴァーアルバムというアイディアが持ち上がった[1]。また、どうせならオリジナル曲も入れてはどうかという周辺の意見から、カヴァー曲・オリジナル曲で別々に1枚ずつ制作する案もあったが、最終的に7曲がオリジナル、6曲がカヴァーという形に落ち着き、有名・無名にこだわらず、あくまで来生がソングライターとして感銘を受けた楽曲や、幼少期から気に入っていた楽曲の中から、歌詞よりメロディーの良さで厳選された[2]

編曲は矢倉銀(来生たかおの編曲時のペンネーム)と渡辺俊幸で行われている。来生がたまたま観ていたNHK総合NHKスペシャル にっぽん家族の肖像』のテーマソングに感銘を受け、その作者である渡辺に自ら依頼したという。

ブックレットには“ニューアルバムによせて”と題された来生自身による各カヴァー曲の解説が掲載されており、ブックレットの題字・イラストは来生えつこの直筆によるものである。アルバムタイトルには、聴き終わった後に小津安二郎作品のような余韻が残るように、との思いが込められている。

なお、ブックレットには“プロデューサー”は明記されておらず、“エグゼクティブプロデューサー”として安西範康の名が記されている。

パッケージの体裁

ディスクジャケット

ジュエルケースにブックレットを挿入

帯のコピー

オリジナル7曲に加え、初めてカバー曲にも挑戦した贅沢なアルバム。来生たかおがこれぞ昭和の名曲と自らセレクトした6曲を厳選収録。

収録曲

  1. リフレイン(1:03)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
    • 本アルバムのコンセプトを紹介するような短い楽曲。
  2. バルコニーへ(5:10)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:渡辺俊幸
  3. 夏の迷宮(3:52)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
  4. クレーター(4:42)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:渡辺俊幸
  5. 春の窓(4:37)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
  6. (4:24)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:渡辺俊幸
  7. 思い出時計(5:32)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
  8. 今日でお別れ(5:00)
    • 作詞:なかにし礼 / 作曲:宇井あきら / 編曲:渡辺俊幸
    • 来生は、シンプルで美しい楽曲と評し、“一生に一度こんな曲を書けたら作曲家冥利に尽きる”とする一方で[3]、歌詞に描かれているようなタイプの女性は苦手と語っている[4]
  9. あいつ(3:04)
    • 作詞:平岡精二 / 作曲:平岡精二 / 編曲:矢倉銀
    • 平岡精二のメロディセンスに魅了されて選曲したと述べている[3]
  10. ギターをひこう(3:29)
    • 作詞:水木かおる / 作曲:小林亜星 / 編曲:矢倉銀
    • 元々、加藤登紀子が歌った楽曲で、マイナーコードで進行しているものがサビで一転メジャーコードへ展開する斬新さに着眼すると同時に[3]、また、サビのコード進行の心地好さにも惹かれ、同様のコード進行を自作曲で多用しているという[5]
  11. 雨に咲く花(3:38)
    • 作詞:高橋掬太郎 / 作曲:池田不二男 / 編曲:矢倉銀
    • 井上ひろしがリバイバルヒットさせた楽曲で、幼少期の愛唱歌だという[3]。ライヴやテレビ番組でも以前からカヴァーしていた。
  12. (4:08)
    • 作詞:平岡精二 / 作曲:平岡精二 / 編曲:矢倉銀
    • こういった洒落たメロディに弱いと語り、同じく平岡精二の手による「学生時代」(歌唱:ペギー葉山)も好きな1曲として挙げている[3]
  13. 二人の世界(3:43)

参加ミュージシャン

  • Piano:倉田信雄
  • Electric Guitar:古川望
  • Acoustic Guitar:田代耕一郎
  • Electric Bass:渡辺直樹
  • Drums:渡嘉敷祐一
  • Percussion:川瀬正人

※クレジットなし(渡辺俊幸公式サイトのブログより)

参加スタッフ

  • Executive Producer:安西範康(エニー)
  • Mastering Engineer:山本貴規(東京CDセンター)
  • Manipulator:小田木隆明
  • Coordinate:フェイスミュージック
  • Design, Photographs:三島浩
  • DTP:三島文夫
  • Artist Management:小松裕二、遠藤直樹、島崎有紀
  • Director:坂口公一(日本音声保存)
  • 協力:テン・イヤーズ、サウンドマン
  • Special Thanks To 渡辺俊幸、宮崎真哉、渡辺智加、源井和仁(ビコーズ)

脚注

  1. ^ a b コンサート(2010年)のMC
  2. ^ 新星堂の無料冊子『Sound Estate』vol.8(2009年1月)
  3. ^ a b c d e f 本アルバムのブックレット
  4. ^ コンサート(2008年)のMC
  5. ^ コンサート(2006年)のMC

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