体外授精-胚移植
【概要】 HIV感染者の夫婦が挙児を希望する場合、いくつかの組み合わせが考えられる。(1)女性が感染者で男性が未感染の場合は、通常の人工授精になる。(2)男女ともに感染の場合、人工授精に挑戦している実例を聞いたことがない。(3)男性が感染者で女性が未感染の場合は、精液洗浄と人工授精あるいは体外受精の組み合わせになる。事前に情報提供とカウンセリングが必要である。保険医療ではないので経費の負担がある。日本ではこの方法で2005年末現在20例以上の出産が成功した。
【詳しく】 まず比重遠心法によって精子とHIVを分離し、さらにスイムアップ法によって元気な精子を回収して精子を保存する。この際、液中のHIV RNAを検出限界以下まで減らすことがポイントになる。女性はホルモン投与で排卵を誘発し、体外に欄を採取してあらかじめ調整した精子によって授精させ、分割した胚を子宮内に移植する方法。着床しやすいようホルモン投与を行う。
《参照》 人工授精

体外授精胚移植と同じ種類の言葉
- 体外授精胚移植のページへのリンク