佐久間線とは? わかりやすく解説

佐久間線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/30 06:48 UTC 版)

佐久間線
阿蔵川橋梁
基本情報
日本
所在地 静岡県長野県
起点 遠江二俣駅
終点 中部天竜駅
開業 未開業
運営者 日本国有鉄道
路線諸元
路線距離 約35 km
軌間 1,067 mm (狭軌)
線路数 単線
電化方式 非電化
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佐久間線(さくません)は、静岡県遠州地方長野県伊那地方を結ぶ路線として計画された鉄道路線である。

概要

1922年制定の改正鉄道敷設法別表第60号に記載された「長野県辰野ヨリ飯田ヲ経テ静岡県浜松ニ至ル鉄道 及飯田ヨリ分岐シテ三留野ニ至ル鉄道」のうちの前半部分の南側に相当する(北側は飯田線として完成)。

国鉄二俣線・遠江二俣駅(現・天竜二俣駅)から飯田線・中部天竜駅までの約35kmの路線(橋梁20カ所、トンネル14カ所)として開通する予定で、1967年(昭和42年)7月12日に総工費81億円の予定で建設を開始したが、1980年(昭和55年)約13kmの区間で工事が進められ、路盤が約50%完成したところで、国鉄再建法により工事が凍結、工事そのものが中止された。第三セクター鉄道で開業させようといった動きもなく、工事が再開されることはなかった。遠江二俣 - 遠江横山間には、築堤やトンネル・橋梁などが、現在も所々残っている。未完成のまま放置されたトンネルの内幾つかは民間に払い下げられ、椎茸栽培やワインセラーなどに転用するなどして活用されている[4]

歴史

設置予定駅

遠江二俣駅(現・天竜二俣駅) - 山東(やまひがし)駅 - 船明(ふなぎら)駅 - 相津(そうづ)駅 - 遠江横山(とおとうみよこやま)駅 - 竜山駅[3] - 峰之沢駅[3] - 山香駅[3] - 中部天竜駅

ギャラリー

脚注

  1. ^ 日本鉄道建設公団名古屋支社『所管工事の概要』日本鉄道建設公団名古屋支社、1970年、11-12頁。 
  2. ^ 森口誠之『鉄道未成線を歩く 国鉄編』JTBパブリッシング、2002年、82-86頁。ISBN 978-4533042089 
  3. ^ a b c d 日本鉄道建設公団『第8回技術研究会記録』、1972年、314頁。
  4. ^ 幻の鉄道・佐久間線のトンネルを利用したワインセラー - 浜松市

参考文献

関連項目

外部リンク


佐久間線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 07:20 UTC 版)

豊橋鉄道設楽営業所」の記事における「佐久間線」の解説

田口 - 本郷 - 浦川 - 中部駅口 - 佐久間ダム - 佐久間駅 年代不詳 : 田口 - 浦川間に短縮1988年4月1日 : 東栄町内の区間東栄町バス常盤橋線 (現 東薗目線) に引き継ぎその他の区間廃止

※この「佐久間線」の解説は、「豊橋鉄道設楽営業所」の解説の一部です。
「佐久間線」を含む「豊橋鉄道設楽営業所」の記事については、「豊橋鉄道設楽営業所」の概要を参照ください。

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