会員間の意志決定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 01:27 UTC 版)
地域ごとの業務の決定は、月々の「業務関係礼拝会」または単に「業務会合」で行われている。業務のための会合は、礼拝の形式であり、決定事項は全て聖霊の導きにより調和しているゆえに行われる(「調和」または「会合の合理性」という。) 議決はしない。その代わりに、業務会合は教団のために神が意図するところを得ようとする。会合の参加者は、各自の中で神の意志を聴こうとし、導きがあれば、会衆と分かち合おうとする。それぞれが他人の貢献に注意深く耳を傾ける。 全員が「前進した」と感じれば決定がなされる。時折問題点を保留する友会徒がいるが、こうした会徒は、全体の調和に組しないが、グループの決定に反対するわけではない。他にも何人かが依然反対していても調和に達する可能性があるが、反対意見も考慮されて会合は進み、会合の意義は明らかである。 友会徒の業務は、実務的ではないように感じる。手順は失敗と遅滞ではあっても、できる限りうまくやっている。決定がなされるまでに問題点は全て明らかになり、教団は決定の準備が完了する。会合で決めるということは、極端に違う決定があっても、350年以上キリスト友会の中核をなしてきた。クエーカー指揮の決定は、近年世俗社会で用いられるようになって来た。(合意形成(Consensus decision-making)を参照のこと。)
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