代表的な詩人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 10:10 UTC 版)
一般にインドにおける三代ペルシア詩人といえば、アミール・ホスロー、ウルフィー、ファイズィーである。ウルフィー、ファイズィーともにアクバルに仕えた詩人であった。アクバル自身もペルシア文学の非常な愛好者であったという。ウルフィーはシーラーズ出身のイラン人で若くしてこの世を去ったが、主としてインドで暮らし、特に頌詩に優れ、従来の技巧から脱して新鮮なスタイルで知られた。ファイズィーはアクバルの名宰相アブール・ファズルの弟で、インドに生まれた。その代表作としてマハーバーラタの有名な物語「ナラ・ダマヤンティー」を「ナル・ダマン」と題しペルシア詩に訳した。アクバル治世下におけるペルシア文学の特色として、ファイズィーの場合で明らかなように、サンスクリット文学からペルシア語への翻訳活動がある。これはアクバルの政策の現れであり、かつヒンドゥー・ムスリム両者の協力の成果でもあった。
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