代表疾病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:49 UTC 版)
低カリウム血症を症候とする主な疾病は、 悪性腫瘍 原発性アルドステロン症 鉱質コルチコイドの異常な分泌によって、血清ナトリウム濃度が上昇する代わりに腎臓からのカリウム排泄が亢進する。 腎血管性高血圧 腎臓の血管に障害が起こって腎血流が低下し、これを体全体の血圧の低下と勘違いした腎臓が血圧を上げるホルモン : レニンを分泌して、鉱質コルチコイドが駆動されて、血清ナトリウム濃度が上昇する代わりに腎臓からのカリウム排泄が亢進する。 クッシング症候群 糖質コルチコイドの鉱質コルチコイド作用によって、血清ナトリウム濃度が上昇する代わりに腎臓からのカリウム排泄が亢進する。 バーター症候群 腎臓での Na+-K+-2Cl− 共輸送体の機能不全によってカリウム排泄が亢進する。 ギテルマン症候群 腎臓の遠位尿細管におけるサイアザイド感受性NaCl共輸送体の遺伝子異常による。 リドル症候群 腎臓でのアミロライド感受性ナトリウムチャンネルの抑制不全によってカリウム排泄が亢進する。 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 抗利尿ホルモンの異常な分泌によってカリウムに比べて相対的に水の排泄が弱まり、血清カリウム濃度が低下する。 バセドウ病 甲状腺ホルモンの影響で、血液から細胞内へカリウムの移動がおこるため。周期性四肢麻痺を来たす。 褐色細胞腫 カテコールアミンの異常な分泌によって末梢血管収縮が起こり循環血液量が減るため腎臓よりレニンを分泌して鉱質コルチコイドが駆動され血清ナトリウム濃度が上昇する代わりに腎臓からのカリウム排泄が亢進する。
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