つけ‐ふだ【付(け)札】
付札
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 04:09 UTC 版)
付札は物の内容を示すためにつけるもので、切り込みつきか、端を尖らせたものが多い。切り込みがあるのは、紐をそこにかけて板を結び、紐の反対端を荷物に結びつけるのである。日本の木簡では上端に切り込みがあるものがほとんどだが、下のほうに切り込みを入れたものもわずかながらある。尖らせたものは、それを俵や荷物の縄がけに差し込むためと考えられている。付札には荷物の送り主と宛て先を記す荷札(貢進物付札)と、保管される物に付けておく物品付札があった。 当時は税として中央の役所に納入するものに荷札が付けられており、送り手と内容の情報が定型的に書き込まれ、資料として読み取れる情報量が多い。なお、年紀を記した荷札は2020年現在、延暦16年(797年)以降の物が見つかっていない。
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