他地域での夜行さん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 09:08 UTC 版)
東京都八王子市では、夜行さんは首なし馬に姫君が乗る姿で現れる。八王子の昔話によれば、昔、八王子の滝山丘陵にあった高月城が敵軍の襲撃を受けたおりに、城の姫が馬に乗って逃亡するが、馬は敵兵に発見されて首をはねられ、首のないままで疾走し、そのまま天へと昇った。それ以来姫と首なし馬は満月の夜に八王子を徘徊し、その姿を見たものは必ず不幸になるのだという。 近年でも八王子で目撃され、深夜に人気のない通りを後ろから「カポカポ」と蹄がアスファルトを叩く音が背後でするが、振り返るが姿は何も見えないという。また四つ角で、上半身が女、下半身が馬のケンタウロスのような怪物が、右から左へ猛スピードで走り横切るのを見た目撃談が伝えられている。ただしこの八王子の夜行さんは、徳島の伝承の夜行さんとはまったくの別種で、おしら様に類するものとの説もある。
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