他分野における「エーテル」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/21 07:26 UTC 版)
「エーテル (神学)」の記事における「他分野における「エーテル」」の解説
このエーテルの名は、物理学においてかつて光の媒質となると考えられていたエーテルや、化学物質としてのエーテルの語源ともなった。 アリストテレスの世界像を根底から打破しようとしたデカルトは、やはり真空の存在を認めておらず、物質の粒子の間をうめるものとして「微細な物質」を想定し、その動きもしくは働きによって光が伝達されるとした。また近接作用のみを認めたデカルトは惑星は流動し渦巻く物質にのって運動していると考えた。これが後に物理学におけるエーテルの概念へと発展した。この意味でのエーテルは天上の物質ではなく、世界のあらゆるところに存在する。 一方、化学におけるエーテルは、今日でいうジエチルエーテルが発見された際に、その高い揮発性を「地上にあるべきではない物質が天に帰ろうとしている」と解釈されたことからその名が付けられた[要出典]。また高揮発性の石油留分が、同じ発想で「石油エーテル」と命名され、実務分野ではそのまま定着した。しかし、石油エーテルには化学種としてのエーテルは含有していない。
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