仕掛人の設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 08:30 UTC 版)
本作では仲介者を経て金の受け渡しをする殺人請負のシステムを「仕掛け」と呼び、それを実行する殺し屋を「仕掛人」と呼ぶ。 依頼は必ず蔓と呼ばれる仲介者を経由しなければならないなど、基本的に以下の順番を経る。 起こりと呼ばれる依頼人が蔓に代金と標的、事情を話し、殺しを依頼する 蔓はその話の内容から仕事として成り立つかを見極める 蔓は難易度や状況など、依頼に合った仕掛人に対して依頼を持ちこむ 依頼を受けた仕掛人は前金(半金)を受け取る 標的を暗殺する 蔓は仕掛人に後金(半金)を払う 頼み料は難易度や事情によっても異なるが、梅安の場合では最高で300両、最低で20両。概ねは50両から150両の間で推移していた。この内、半分を蔓が取り、残り半分が仕掛人の報酬となる。ただし、この半分もさらに前金と後金の半分にされ、依頼の達成によって全額が払われる仕組みとなっている。また、仕事を請けて前金を受け取った場合、原則として降りることはできず、死んでもやりとげねばならない。 また、仕掛けの定法として仕掛けに必要なこと以上の情報は仕掛人に伝えないというものがあり、基本的に仕掛人はその依頼の背景や頼み人も知らず、ただ教えられた標的を殺害するだけである。このため、その依頼が妥当かどうかは蔓の信用の高さや、仕掛人と蔓の信頼関係の厚さにより、作中でもしばしばテーマになる。作中に登場して梅安に依頼する蔓は、梅安が理不尽な殺しを嫌うことを前提としており、そのような殺しの依頼はしないか、そもそも引き受けない。このため、蔓が騙して理不尽な殺しをさせようとしたり、調査に手抜かりがあって危うく誤った人物を殺害しそうになるなど、両者の関係を破壊するようなことが発覚した場合、蔓が処断されることもある(『梅安晦日蕎麦』など)。
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