仏教・サンスクリット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 03:35 UTC 版)
サンガ(梵: saṃgha)僧伽あるいは僧。仏教の出家修行者(比丘・比丘尼)により形成される組織。全世界のすべての比丘・比丘尼が理念上所属する「四方サンガ」と、個々の比丘・比丘尼たちが実際に所属している個別の「現前サンガ」とがある。漢訳仏典では、saṃghaを音写した「僧伽(そうぎゃ)」あるいはその省略形として「僧(そう)」という表記を使用。現代の学術用語としては「サンガ」のほか、「僧団」という訳語が使用されている。 サンスクリット語でsaṃghaは、仏教の出家修行者(比丘・比丘尼)の集団だけでなく、「集団」や「組合」を意味する一般的な用語でもある。 政治史の領域では古代インドの一部の国に見られた政治形態・統治形態、国の形態を示すための用語として用いられており、専制王をもたず集会で選出された首長が行政権を持つ、一種の共和制のことで、英語ではrepublicと訳す。古代インドにおいて有力者の集会によって指導・統治される制度を有した国々のこと。リッチャヴィ朝やシャーキャ族(釈迦族)などが代表的である。同じく集団を意味した「ガナ」という呼称でもこれを呼ぶことがある。→ガナ・サンガ国
※この「仏教・サンスクリット」の解説は、「サンガ」の解説の一部です。
「仏教・サンスクリット」を含む「サンガ」の記事については、「サンガ」の概要を参照ください。
- 仏教・サンスクリットのページへのリンク