今日のニュー・ラナーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/02 01:44 UTC 版)
「ニュー・ラナーク」の記事における「今日のニュー・ラナーク」の解説
ニュー・ラナークを訪れる観光客は、毎年40万人を超えていると見積もられている。これには、2007年時点でスコットランドには4つしかない世界遺産のひとつと認められていることが大きい。 ニュー・ラナークにはおよそ200人が今でも暮らしている。居住用の建造物の中ではマンティラ・ロウとダブル・ロウのみが修復されている。修復の中にはニュー・ラナーク組合や保全トラストが引き受けたものもある。ブラックスフィールド・ロウ全体とロング・ロウの大半の修復は、廃屋と化していたそれらを買い取って個人宅として修復した私人たちによるものである。村には20軒の持ち家に加えて、ニュー・ラナーク組合から見逃されている45軒の借家がある。組合自身も村にはいくつかの建物を保有しているが、ダブル・ロウの修復とマンティラ・ロウの再建をしなかったことを批判されている。 歴史的な真正性を維持するためには多大な労力が投入されている。村内にはテレビアンテナもパラボラアンテナも設置を認められておらず、電話、テレビ、送電といったサービスは埋設ケーブルを通じて行われている。一貫した外観を呈するために、全ての外装は木造の白塗りで、ドアや窓も一貫したデザインに沿うものとなっている。かつて世帯主は犬を飼うことも禁止されていたものだが、この規制はもはや強制力を失っている。 保全トラストは広告看板を導入したほか、第三工場とエンジン・ハウスをつなぐガラス製の橋を設置したが、こういった代物には批判も寄せられている。村の広場に1924年型の赤い電話ボックスがあるのにも、不適切ではないかと議論がある。 現在、工場群、ホテル、非居住型の建造物の大半は保全トラストが保有・運営している。
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