人物が変わることもある
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 22:53 UTC 版)
「記憶の汚染」の記事における「人物が変わることもある」の解説
Morgan(2013)は、軍人が戦争捕虜の体験をする訓練で、次のような実験を行った。 この研究には800名を超える軍人が参加した。 尋問の間、軍人は尋問官とずっと目を合わせるように指示をされた。 尋問は30分間行い、殴られたり、暴言を吐かれるなどの行為をされる。 尋問後、別の人物がやってきて、先ほどの尋問官に関する誤情報を伝える。 例えば、銃を持っていなかったのに、銃を持っていた、髪型がスキンヘッドだったなど。 その後、サバイバル訓練を受け、最後に尋問官の写真を選ばせた。 誤情報を与えられたグループでは、91%の人が間違えた写真を選択した。 30分も顔を合わせていて、殴られたり、暴言を浴びせられる特徴的な体験でも、人物が変わってしまうことが明らかとなった。 また、1985年に起きた、板橋女児わいせつ事件では、小学校4年生の女子児童がわいせつ被害に遭ったと被害申告をした。 その後、母親、周りの大人、友人の影響から、近くに住む外国人風の男性が犯人だと思い込むようになった。 周りからの影響で、人物が変わってしまい、思い込んでしまうこともある。
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