人体用防虫剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 10:17 UTC 版)
病原体を媒介し、またかゆみや腫れなど不快感を与える蚊やダニを忌避する薬剤。主にエアゾールスプレー式になっており、皮膚に直接ふりかける。また、ミストタイプのもの、薬剤が飛散しないようにウエットシートになったものや、直接肌に塗るタイプのものもある。有効成分は、ディートやイカリジンが用いられており、高濃度の虫よけ剤は第二類医薬品になっている。主成分ディートの使用に不安を感じる消費者がいるため、有効害虫は限られるものの、幼少年齢にも噴霧できるイカリジンを使用した商品も増えている。一方で、化学成分の安全性を疑ったり、薬剤の臭いを忌避したりする消費者向けにハーブやハッカを用いた「天然成分」のみを用いた製品も市販されている。 一般には「虫除けスプレー」と呼ばれている。一般消費動向では夕涼みや山歩きなど、外へ出る機会の多い夏に特に需要が高まり、お盆の時期にピークを迎える。また、夏季のためスプレー散布によるべとつきを敬遠する利用者のために、散布後サラサラになる商品なども開発されている。主な商品にサラテクト(アース製薬)、スキンガード(ジョンソン)、ムシペール(池田模範堂)、ウナ(興和)、スキンベープ(フマキラー)、プレシャワー(大日本除虫菊)などがある。
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