五嶽

デジタル大辞泉

ご‐がく【五岳】

読み方：ごがく

中国で古来崇拝された五つの霊山。前漢時代、五行思想の影響により生じた泰山（東岳・山東省）・華山（西岳・陝西(せんせい)省）・衡山（南岳・湖南省）・恒山（北岳・山西省）・嵩山(すうざん)（中岳・河南省）をいう。

世界宗教用語大事典

ごがく 【五岳】

中国で、神仙が住むとする信仰の五つの山。泰山（東岳）・衡山（南岳）・華山（西岳）・恒山（北岳）・嵩山（中岳）など（異説あり）。戦国時代、五行思想の所産という。帝王が参拝し祭祀を行った（岳の古字は嶽）。

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五岳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/06/05 01:03 UTC 版)

中国の五岳

五岳（ごがく、五嶽）は、5つの山の総称。

中国の山

明の時代の本『遵生八箋』中の五岳真形図

中国の道教の聖地である5つの山の総称。五名山とも呼ばれる。陰陽五行説に基づき、木行＝東、火行＝南、土行＝中、金行＝西、水行＝北　の各方位に位置する、5つの山が聖山とされる。

• 東岳泰山（山東省泰安市泰山区）（世界遺産）
• 南岳衡山（湖南省衡陽市南嶽区）
• 中岳嵩山（河南省鄭州市登封市）（世界遺産）
• 西岳華山（陝西省渭南市華陰市）
• 北岳恒山（山西省大同市渾源県）

神話によると万物の元となった盤古という神が死んだとき、その五体が五岳になったと言われている。

この五岳を象徴図形にしたものが五岳真形図（「五嶽眞形圖」）である。

五岳
	北岳恒山
西岳華山	中岳嵩山	東岳泰山
	南岳衡山

日本の山

• 那須五岳 - 茶臼岳・朝日岳・三本槍岳・南月山・黒尾谷岳
• 越前五岳 - 白山・日野山・文殊山・越知山・吉野ヶ岳
• 北信五岳 - 飯縄山・戸隠山・黒姫山・妙高山・斑尾山
• 阿蘇五岳 - 根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳

朝鮮の山

• 五岳 - 金剛山・妙香山・智異山・白頭山・北漢山
• 新羅五岳 - 吐含山・鶏龍山・智異山・太白山・八公山
• 京畿五岳 - 紺岳山・雲岳山・冠岳山・華岳山・松嶽山

台湾の山

• 台湾五岳 - 玉山・雪山・秀姑巒山・南湖大山・北大武山

関連項目

• 方位
• 中国四大仏教名山
• 吉川忠夫「五岳と祭祀」『ゼロ・ビットの世界』　岩波書店　1991年。