五山記考異とは? わかりやすく解説

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五山記考異

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 16:39 UTC 版)

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五山記考異(ござんきこうい)は建長寺円覚寺寿福寺浄智寺浄妙寺の鎌倉五山と、関東十刹のうち禅興寺、諸山のうち長寿寺報国寺長勝寺について、所在地、山号、旦那、開山、諸塔頭、伽藍、諸寮、境地の名などを記した禅刹記である。

『改定史籍集覧』第26冊 に「五山記考異/附住持籍」として収められている。 日本史文献辞典などでは「鎌倉五山記考異附住持籍(かまくらござんきこういつけたりじゅうじせき)」として記述されることが多いが、『改定史籍集覧』ではタイトルは「五山記考異」で、その下に小さな字で「附住持籍」とある[1]。 『史籍集覧』は岡崎藩儒者近藤瓶城(1832年-1901年)が、古典保存の目的で『群書類従』から漏れた諸書を編纂したものだが、そのときに同類の書を後ろに付け足したと思われ、その部分が後半の「附住持籍」(つけたりじゅうじせき)である。 この部分は建長寺の住持を開山の蘭渓道隆から178世まで。円覚寺は同じく無学祖元から152世まで記したものである。 従って前半の「五山記考異」と後半の「附住持籍」の作成年代は異なると思われており、『鎌倉市史・寺社編』は「五山記考異」の成立年代を戦国時代天文年間頃とみており[2]、『日本史文献解題辞典』は後半を江戸時代初期とみている[3]

出典

参考文献

  • 加藤友康、油井正臣編 『日本史文献解題辞典』吉川弘文館、2000年4月。 
  • 鎌倉市史編纂委員会 『鎌倉市史・寺社編』吉川弘文館、1959年10月。 
  • 近藤瓶城編 『改定史籍集覧〈第26〉』臨川書店、1984年4月。 



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