二酸化ナトリウムアルミニウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/10 07:28 UTC 版)
「アルミン酸ナトリウム」の記事における「二酸化ナトリウムアルミニウム」の解説
形式上はオキソ酸であるアルミン酸 HAlO2 のナトリウム塩に相当する化学式 NaAlO2 であるが、結晶中には独立したアルミン酸イオン AlO2- は見出されず、ナトリウムとアルミニウムの複酸化物と呼ぶべきものである。5/4水和物 NaAlO2·5/4H2O 結晶中ではアルミニウム原子は四面体型4配位であり、4個の酸素原子に囲まれている。 純粋なものは無色結晶または白色固体であるが、工業品は鉄など不純物を含むため黄褐色を帯びる。潮解性で水に極めて溶解し易く、溶解するとテトラヒドロキシドアルミン酸ナトリウム水溶液となる。水溶液は加水分解により強塩基性を示し、炭酸などの弱酸の存在下でも容易く加水分解して水酸化アルミニウムを沈殿する。空気中の水分や二酸化炭素を吸収して変質しやすい。 NaAlO 2 + 2 H 2 O ⟶ Na [ Al ( OH ) 4 ] {\displaystyle {\ce {NaAlO2\ + 2 H2O -> Na[Al(OH)4]}}} Na [ Al ( OH ) 4 ] + CO 2 ⟶ Al ( OH ) 3 + NaHCO 3 {\displaystyle {\ce {Na[Al(OH)4]\ + CO2 -> Al(OH)3\ + NaHCO3}}}
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