事件現場付近の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/20 01:48 UTC 版)
「ペルー早稲田大学探検部員殺害事件」の記事における「事件現場付近の状況」の解説
イキトスからアマゾン川を下り、東に約200km離れたペバス(Pebas)というアマゾン川支流のアムビヤク川沿いの小さな町がある。この町から1kmほど近くのアマゾン川とアムビヤク川の合流点にあったピファヤル監視所で事件が起きた。この監視所のあるベバスからさらにアマゾン川を下るとペルーとコロンビア、ブラジルの国境という場所であった。ペルーはコカインの原料となるコカ葉の世界有数の生産地であり、この一帯は麻薬組織がペルーとコロンビアを結ぶルートでもあった。このため船舶は軍のチェックを受けるように義務付けられていた。ここを通過する船舶は毎日20隻ほどだった。監視所付近の川幅は2〜3km。川岸には監視所での検問を呼びかける看板があり、監視所は24時間体制で通過する船舶のチェックを行っていた。 ペバスのラジオ中継施設で働いていた者によると、以前、ピファヤル監視所は数百人の兵士が駐屯する基地だったが、エクアドルとの関係が国境問題で緊張し、基地がエクアドル付近に移された。それにより20人ほどの部隊が交代で勤務する体制に縮小し、さらに監視所は「閉塞した状況」になったと話した。事件発生当時、Xを隊長とする守備隊16人が駐屯していた。守備隊16人のうち下士官が3人、13人が兵士だった。 一方で、現場はアマゾン観光の観光船が日に何度も通過するような場所でもあった。
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