乾式の処理方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 18:18 UTC 版)
乾式+個別処理地下浸透式(ピットラトリン、地下浸透式便槽トイレ):アフリカなどの発展途上国などに残る方式。ピットラトリンは地面を素掘りしてそのまま便槽とする方式である。日本でいう汲み取り式便所とは異なり、ピット(槽)が満杯になったら閉鎖し、別のピットを使用する形式である。2007年の日本トイレ協会「途上国のトイレ・環境改善支援事例集第2集」によると発展途上国26か国39事例で最も多い形式がピットラトリンだった。構造上も閉鎖されたピットは1~2年土中に放置して疫学的に無害な土壌に戻すことを前提にした設計になっている。 屎尿分離コンポストトイレ(欧州型):北欧諸国などで採用例があり、勾配のある単槽のコンポスト化槽を少しずつ移動して槽の最下部で堆肥になるようにしたコンポストトイレ。 屎尿分離コンポストトイレ(ベトナム型):2つの槽を利用し、一方を利用しているうちに、もう一方の槽で堆肥化を行うコンポストトイレ。 バイオトイレ:バイオトイレと呼ばれる新たな仕組みの便所も注目されている。仕組みは単純で、便槽の中におがくずを詰め込んであり、攪拌することで排泄された糞尿をオガクズの中に住み込んでいる好気性のバクテリアが分解し、最終的には土と水のみが生成されるものである。 乾式+集合処理汲み取り式:日本で使われてきた落下式便所の一つ。汲み取り式便所はピットラトリンとは異なり、し尿の処理は便所とは別の場所で行う。
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