乱数生成器(ランダマイザー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 07:38 UTC 版)
「無作為抽出」の記事における「乱数生成器(ランダマイザー)」の解説
直接、ある集団の全ての要素を無作為に配列(ランダマイズ)し、そこから任意の要素を抽出する方法と、まず、ある集団の全ての要素で構成される任意の配列のリスト(標本抽出枠)を作り、標本抽出枠のそれぞれの要素に連番を振り、乱数生成器(ランダマイザー)で無作為な乱数を生成し、出て来た乱数と同じ番号が振られた要素を標本として標本抽出枠から抽出する方法がある。 例えばトランプや抽選機では、ランダマイズされたものから任意のカードやボールを引くことによって無作為抽出が行われる。トランプではシャッフル、抽選機では回転(俗にガラガラと言う)によってランダマイズが行われる。一方、統計調査などで、人間を無作為抽出する場合は、複数人の人間をまとめてシャッフルできる巨大生物でもない限り、まず調査対象となったある集団(母集団)の全ての人間がリストアップされて連番が降られた標本抽出枠を作って、そこから乱数発生器で乱数を生成して要素を無作為に選んで抽出する方法が使われる。 コンピューターやサイコロなど、要素を無作為に配列したり乱数を発生させたりする装置のことを乱数生成器(ランダマイザー)と言う。カードやボールを人間が自分の手で直接ランダマイズして抽出する場合もあるが、カードやボールをランダマイズせずにあくまで標本抽出枠として使い、サイコロやルーレットなどのランダマイザーで生成した数字をもとに抽出することも多い。テーブルトークRPGやボードゲームでプレーヤーや次のアクションなどを無作為抽出する場合は、ランダマイザーとして「多面ダイス」と言う特殊なサイコロが使われることがある。身近なランダマイザーとしてはコイントスがあり、ボードゲームではかなり使われるが、「0(表)」と「1(裏)」しか生成できないので、標本調査や抜き取り検査では普通は使わない。標本調査や抜き取り検査での無作為抽出におけるランダマイズはコンピューターを使うのが普通だが、コンピューターを使わないボードゲームではアナログのランダマイザーを使うのが普通である。現代では100円ショップでランダマイザー(ダイス、サイコロ、ルーレットなど)が購入できるほか、ホビーショップでもテーブルトークRPG用の様々な多面ダイスが安価に購入できる。 抽選機や全自動麻雀卓など、「ランダマイザー」が無作為抽出におけるランダマイズから抽出までの一連の作業を同時に行ってくれる場合もある。
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