乞胸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/03 07:26 UTC 版)
乞胸(ごうみね)または(ごうむね)は、江戸時代に江戸市中などで、万歳や曲芸、踊りなど、さまざまな大道芸をおこない金銭を乞うた者。乞食(物貰い)の一種であり[1]、元侍や町人、あるいは身元が不明な者が乞胸となった。身分的には町人に属したが、穢多頭の弾左衛門の支配下に置かれ、稼業としては非人と同等とされた。乞胸をする場合は非人頭から鑑札(許可証)をもらい、老人と障害者以外は一定額の上納金を納めなければならなかった[2][3]。非人同様、編笠をかぶり門付もしていたが、非人の職域を荒らさないために、のちに乞胸の門付は禁じられ、主に広場や路上で芸を見せた[3]。
- ^ a b 乞胸 【ごうむね】kotobank
- ^ a b 『史籍集覧』. 第16冊 近藤瓶城 編 (近藤出版部, 1926)
- ^ a b c d e “『寛政度文政度御尋乞胸身分書』”. 部落解放同盟東京都連絡会. 2015年12月8日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。
- ^ 『乞胸―江戸の辻芸人』塩見鮮一郎著
- ^ 『江戸の大道芸』高柳金芳著民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界
- ^ 『乞胸―江戸の辻芸人』塩見鮮一郎著BookAshahi.com
- ^ 弾左衛門の支配下にあった、江戸の被差別民衆 2-5 乞胸(ごうむね)部落解放同盟東京都連絡会
- 1 乞胸とは
- 2 乞胸の概要
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