九州中央山地国定公園
九州のほぼ中央部、九州の脊梁をつくる九州山地の一部で、公園区域は国見岳(1,739m)周辺の主要部と、その南に秀麗な姿を見せる市房(いちふさ)山(1,721m)、さらに大森岳を中心とする綾(あや)地区の3つに分かれている。この地域は日本で最も古い陸地の一つとされ、日本固有の植物を多く産することで知られる。
山並みの重なりは厚く、谷は深く、植生は下部は照葉樹の、上部はブナなどの落葉広葉樹の厚い森に覆われている。市房山は植物の宝庫として知られ、また、綾南(あやみなみ)川流域には、日本では今や数少ない、まとまった面積の照葉樹の自然林がある。
区域内の五木(いつき)、五家荘(ごかのしょう)や椎葉(しいば)は秘境として知られ、平家の落人にまつわる伝説が多い。綾地区には、照葉樹林探勝のための大吊橋が綾南川をまたいで、整備されている。
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