久保凛とは? わかりやすく解説

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久保凛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 10:53 UTC 版)

久保 凛
くぼ りん
選手情報
ラテン文字 KUBO, Rin
国籍 日本
競技 陸上競技
種目 中距離走
所属 東大阪大学敬愛高等学校
生年月日 (2008-01-20) 2008年1月20日(17歳)
出身地 和歌山県東牟婁郡串本町
身長 167cm
自己ベスト
400m 54秒68(2025年)
800m 1分59秒52(2025年)
1500m 4分11秒07(2025年)
獲得メダル
陸上競技
アジア競技大会
2025 クミ 800m
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久保 凛(くぼ りん、: Rin Kubo2008年1月20日 - )は、日本陸上競技選手。専門は中距離走和歌山県東牟婁郡串本町出身。

女子800m走の日本記録保持者(1分59秒52/2025年)。

経歴・人物

和歌山県の串本町立潮岬小学校、串本町立潮岬中学校を経て東大阪大学敬愛高等学校在学中。

小学校時代には和歌山県環境活動の一環として実施された「わかやまこどもエコチャレンジ」の活動に参加した記録が県の公式資料として保管されている[1]

小学校の6年間はサッカーをやっており[2]、和歌山県U-12トレセンメンバーへの選出経験もある[3]

中学校進学以後は本格的に陸上競技一本に専念。中距離走を中心に取り組み始める。中学校3年次の「第49回全日本中学校陸上競技選手権大会」(福島県福島市福島県営あづま陸上競技場)女子800m決勝で2分9秒96で1位となり、中学日本一の栄冠を手中にした[4]

2023年

大阪府東大阪市の東大阪大学敬愛高等学校へ進学。高校1年次の令和5年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ、北海道札幌市札幌厚別公園競技場)では女子800mに出場し、2分06秒41のタイムを出して優勝した[5]。その後、地元和歌山で開催された「第31回日・韓・中ジュニア交流競技会」(紀三井寺公園陸上競技場)の女子800mでは2分06秒71のタイムで国際競技大会初優勝を飾った[6]

2024年

高校2年となると『日本グランプリシリーズ』初戦の「金栗記念選抜陸上中長距離大会」(熊本県熊本市熊本県民総合運動公園陸上競技場)では、女子800mにて日本の女子中距離第一人者の田中希実New Balance)と同走し、2分05秒35のタイムで田中に競り勝って優勝する殊勲を成し遂げた[7]。その後、5月の「静岡国際陸上競技大会」(静岡県袋井市小笠山総合運動公園静岡スタジアム)では女子800mで2分03秒57のタイムで優勝。これは高校歴代3位であり、かつU18日本新記録となるタイムでの優勝であった[8]

6月の『第108回日本陸上競技選手権大会』(新潟県新潟市新潟スタジアム)女子800mに出場、決勝では田中希実、卜部蘭積水化学)、塩見綾乃岩谷産業)ら実力者が揃う中でのレースで先輩選手を大きく引き離して1着入線を果たし、日本選手権初優勝となった[9]

7月15日に奈良陸上競技協会が主催した陸上競技大会である『2024年度第1回長距離強化記録会』(橿原市奈良県立橿原公苑陸上競技場)に参加し、女子800mタイムレースに於いて、杉森美保(現姓:佐藤、京セラ=当時)が2005年の日本陸上競技選手権大会で樹立した2分00秒45を19年ぶりに更新する1分59秒93のタイムを出して1着に入線し、日本人選手として初の1分台突入となる日本新記録を樹立した[10][注 1]。久保は令和6年度全国高等学校総合体育大会でも2分00秒81をマークして優勝し、連覇を達成している。

10月12日、佐賀・SAGAサンライズパーク/SAGAスタジアムで少年女子Aの800m決勝が行われ、2位以下に5秒以上の差を付け、大会新記録となる2分2秒09をマークして優勝した[12]

2025年

5月31日、アジア陸上競技選手権大会の女子800mで2位となった[13]

親族

サッカー日本代表久保建英いとこ(父の兄の息子)に当たる[14]

記録

  • 800m - 1分59秒52(日本記録)[15]
  • 1000m - 2分40秒23(日本歴代4位、U20・U18日本記録)
  • 1500m - 4分11秒07(高校歴代2位、U20日本歴代2位、U18日本記録)
  • 4×800mR - 8分33秒77(日本記録)東大阪大敬愛高校(北村凛・朝野流南・田村実彩・久保凛)

脚注

注釈

  1. ^ なお、この記録を樹立した競技会は日本陸上競技連盟の公認競技会のため国内では日本記録として認められるが、ワールドアスレティックス(世界陸連、WA)の認定基準を満たす競技会ではなかったために公式記録とは認定されない[11]

出典

  1. ^ わかやまこどもエコチャレンジ活動リポート (PDF) 和歌山県
  2. ^ “憧れ”の田中希実に競り勝った16歳・久保凛、素顔は「天真爛漫な明るい子」パリ五輪も「狙っていきたい」 TBS NEWS DIG 2024年4月29日
  3. ^ 【和歌山県】参加メンバー掲載! 2018年度 キヤノン ガールズ・エイト 第16回JFA地域ガールズ・エイト(U-12)サッカー関西大会 (3/16,17開催) ジュニアサッカーNEWSアーカイブ 2019年3月3日
  4. ^ 久保さん(潮岬3年)優勝 全日本中学陸上女子800メートル 紀伊民報 2022年8月20日発信・閲覧
  5. ^ 8月5日 インターハイ2023 競技ー種目ハイライト 陸上 SPORTS BULL 2023年8月5日発信・閲覧
  6. ^ 女子800mは高1・久保凛が2分06秒71で連勝! 「日本代表として地元を走れてうれしい」/日・韓・中ジュニア交流競技会 月陸ONLINE 2023年8月28日発信・閲覧
  7. ^ 女子800mは高校生・久保凛が田中希実に先着して優勝! 「自己新や高校記録を狙っていきたい」/金栗記念 月陸ONLINE 2024年4月13日発信・閲覧
  8. ^ 800m高2の久保凛がGP連勝! 高校歴代3位の2分03秒57! 「今日は100点です」/静岡国際 月陸ONLINE 2024年5月3日発信・閲覧
  9. ^ “女子800m・久保凛 自己新で殊勲の初V「日本記録を更新して、その先の舞台で戦えるように」/日本選手権”. 月陸ONLINE. 陸上競技社. 2024年6月30日. 2024年7月16日閲覧.
  10. ^ 快挙!16歳久保凛が衝撃の日本人初800m“2分切り” U18で史上9人目 スタートから単独走で1分59秒93の快走 19年ぶり日本記録を更新【陸上女子】」『日テレNEWS NNN』2024年7月16日。オリジナルの2024年9月14日時点におけるアーカイブ。2025年6月1日閲覧。
  11. ^ “久保の日本記録、世界陸連認めず 当時16歳、初の2分切り―陸上女子800”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2025年3月4日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2025030301012&g=spo 2025年3月4日閲覧。 
  12. ^ 久保凛、大会新2分2秒09で国スポV 世界陸上の標準突破ならずも2位以下に5秒以上の大差”. 2024年10月12日閲覧。
  13. ^ 久保凛 涙の銀メダル「勝ちにこだわって絶対に優勝したかった」アジア制覇まで0.34秒/アジア選手権”. 月陸Online. 月刊陸上競技 (2025年5月31日). 2025年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年6月1日閲覧。
  14. ^ 世界の田中希実を高校生・久保が抜き返し女王に 2年生では25年ぶり…いとこはサッカー日本代表MF”. スポーツ報知 (2024年7月1日). 2024年7月1日閲覧。
  15. ^ 800M連覇の久保凛「世界陸上でファイナルに進みたい」自らの日本記録更新 - スポーツ報知」『スポーツ報知』2025年7月5日。オリジナルの2025年7月5日時点におけるアーカイブ。2025年7月5日閲覧。

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