主計中尉の活躍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 20:58 UTC 版)
「ブーゲンビル島の戦い」の記事における「主計中尉の活躍」の解説
この状況の中、海軍部隊は餓死等の損耗が少なかったと言われている。海軍各部隊に配属された短期現役士官の主計中尉達が活躍したからと言われている。 ブインを防衛していた佐世保第六特別陸戦隊の場合、主計中尉であった新川中尉が着任直後から、現地自活を見越した食料補給体制を模索した。新川中尉は現地住民がタロイモを主食としている事から、甘藷を主食とする事が出来ないかと、下士官や一般兵卒、現地住民と協力の上、甘藷を栽培する方法を構築し、最終的には一兵士当り一日約3000グラムの甘藷を配給することに成功する。 しかし、現地自活体制構築を決めた直後から、多くの部隊から反対の声が上がり、初期の頃は計画通りの耕作生産作業が出来なかった。その為多くの兵士が飢餓や栄養失調で命を落とした。しかし、餓死者が出始めた頃から反対していた部隊も協力する様になり、リードタイムの差で餓死者が出たが、ガダルカナル島の様な大多数の餓死者を出す事態には至らず、また食糧消費者の絶対数が少なくなったこともあり、食料自給率は全部隊を養えるまでになった。
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