主な研究分野と業績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 02:24 UTC 版)
体心立方金属中の侵入型原子と置換型原子の相互作用 内部摩擦のスネーク・ピークの解析により侵入型原子と置換型原子の相互作用を評価。従来の解析法の問題点を指摘し、正統な解析法を示す。 固体中の拡散の基礎理論 各種の結晶格子における原子の自己拡散に関わる諸量を求め、従来近似的にしか与えられていなかった不純物拡散の相関因子の厳密な表式を導いた。また、溶質原子の自己拡散促進効果や侵入型原子の拡散のトラップ効果も解明。 金属間化合物における拡散 B2 型化合物について、従来提唱されていた Six Jump Vacancy Cycle 機構の場合の自己拡散係数の解析的表式を導いた。また、Ni3Al など実用的にも重要な化合物を含む L12 型規則構造をとる化合物中の自己拡散係数をトレーサー法等により決定するとともに、それらの化合物中の拡散挙動を統一的に理解できるモデルを提唱。 金属間化合物単結晶の弾性率 Ni3Al, TiAl をはじめとする種々の金属間化合物の弾性定数を直方体共振法により極低温から高温領域まで広汎な温度範囲で決定した。 規則-不規則変態の微視的機構 Fe-Pt, Fe-Pd 系など L10 型規則合金の規則-不規則変態における組織形成過程への一軸応力場あるいは磁場といった外場の影響を実験・理論の両面から解明。
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