丹沢山地の生い立ち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 20:25 UTC 版)
丹沢山地を構成する岩体の多くは、南の海で1700〜1200万年前に活発だった海底火山の噴出物からできている。1000万年前にはこの岩体の中心に上昇してきたマグマが貫入し、少しずつ冷えて固まり、西丹沢山地の多くを構成する石英閃緑岩体などとなった。また、このマグマの貫入により岩体が大きく盛り上がり、太平洋に浮かぶ火山島(火山島といっても海上に少し頭を出すくらいの島)となった。この火山島が載っていたフィリピン海プレートが徐々に北上し、500万年前には日本列島と衝突して本州と一体化した。その後、追うように北上してきた伊豆半島の岩体が100〜70万年前にかけて本州と衝突、この圧力によって丹沢山地の岩体が隆起し、山地が形成された。 現在でも徐々に隆起を続けている。1923年の関東地震(関東大震災)やその余震の丹沢地震 (M 7.3) では1m前後の隆起や沈降が起き、山肌も崩壊し荒廃した。
※この「丹沢山地の生い立ち」の解説は、「丹沢山地」の解説の一部です。
「丹沢山地の生い立ち」を含む「丹沢山地」の記事については、「丹沢山地」の概要を参照ください。
- 丹沢山地の生い立ちのページへのリンク