中鎖中性脂肪
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1960年代には、「中鎖中性脂肪」(Medium-Chain Triglyceride、MCT)には、多くの脂肪分に含まれる「長鎖中性脂肪」(Long-Chain Triglycerides、LCT)に比べてケトン体の産生量がエネルギー単位で多いことが判明した。MCTは体内に効率よく吸収され、リンパ系(Lymphatic System)ではなく肝門脈系(Hepatic Portal System)を経由して肝臓に迅速に輸送されていく。1971年、小児神経内科医のピーター・ホトゥンロハー(Peter Huttenlocher、1931~2013)は、エネルギーの60%をMCTから摂取するケトン食を考案した。MCTオイルの2倍の量の脱脂粉乳と混ぜて冷やし、少しずつ飲んだり、食べ物に加える。子供と青少年12人にこのケトン食を試したところ、発作の抑制と注意力の改善の両方がみられ、本来のケトン食を処方したときに近い結果となった。患者の1人が消化管の不調を訴え、途中で食事を止めたが、それ以外の患者には受け入れられた。MCTを組み込んだ食事療法は、多くの病院で本来のケトン食に代わって処方されたが、この2つを組み合わせた食事も考案された。
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中鎖中性脂肪
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「ケトジェニック・ダイエット」の記事における「中鎖中性脂肪」の解説
1960年代には、「中鎖中性脂肪」( Medium-Chain Triglyceride,MCT )には、多くの脂肪分に含まれる「長鎖中性脂肪」( Long-Chain Triglycerides, LCT )に比べてケトン体の産生量がエネルギー単位で多いことが判明した。MCTは体内に効率良く吸収され、リンパ系( Lymphatic System )ではなく肝門脈系( Hepatic Portal System )を経由して肝臓に迅速に輸送されていく。1971年、小児神経内科医のピーター・ホトゥンロハー( Peter Huttenlocher, 1931~2013 )は、エネルギーの60%をMCTから摂取するケトン食を考案した。MCTオイルの2倍の量の脱脂粉乳と混ぜて冷やし、少しずつ飲んだり、食べ物に加える。子供と青少年12人にこのケトン食を試したところ、発作の抑制と注意力の改善の両方が見られ、本来のケトン食を処方したときに近い結果となった。患者の1人が消化管の不調を訴え、途中で食事を止めたが、それ以外の患者には受け入れられた。MCTを組み込んだ食事療法は、多くの病院で本来のケトン食に代わって処方されたが、この2つを組み合わせた食事も考案された。
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