中森版と竹内版を巡って
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 06:14 UTC 版)
「駅 (曲)」の記事における「中森版と竹内版を巡って」の解説
山下達郎は中森明菜のアルバム『CRIMSON』を聴き、中森の楽曲の解釈に対して憤りを覚え、それをきっかけに、山下が自身の手でアレンジしたいと思い「駅」のセルフカバーをしてみたらどうかと竹内に勧めた経緯があるという(このことは、竹内のベスト・アルバム『Impressions』の山下によるライナーノーツに「そのアイドル・シンガーがこの曲に対して示した解釈のひどさに、かなり憤慨していた事もあって」とその経緯が語られている。当該部分では個人名は伏せられてはいるが、これが中森のことを指しているのは明白である)。 その後、山下はラジオで「あれはアーティストが悪いんじゃなくアレンジ等のスタッフに対する意見です」と語っている。また前述の竹内の解説から、竹内自身とスタッフが中森に寄った解釈で制作したのに対し、聴き手としての山下が新たな解釈を提示したともいえる。 山下はその後の中森の『Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド』での再録版(編曲:千住明)については特に言及していない。 中森版の編曲を担当した椎名和夫は、元々山下・竹内夫妻とはアルバムやコンサートツアーのリズムセクションを長年務めるなど親交が深い。椎名はその後、2017年11月21日放送の『あの年この歌〜時代が刻んだ名曲たち〜』(BSジャパン=現:BSテレビ東京)でこの曲についてのインタビューに答えた際、山下・竹内夫妻と中森との「表現のツボの違い」を解説し、どちらが良いかで論争が起きたことに触れた上で「両方良いと思う」との見解を語った。
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