中国の畝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 16:01 UTC 版)
畝(ほ、ム、ムー、簡体字: 亩; 拼音: mǔ)は、中国の伝統的な面積の単位で、6000平方尺(60平方丈)にあたる。これをアールに換算すると、1畝は約6.667アール、15畝が1ヘクタールになる。なお、メートル法のアールやヤード・ポンド法のエーカーにも畝の字を宛てており、区別のため、伝統的な畝を市畝、アールを公畝、エーカーを英畝という。 畝の定義は時代によって異なり、古くは6尺を歩とし、100平方歩(3600平方尺)を畝とした。商鞅の時に240平方歩(8640平方尺)を畝とし、その後は両方の畝が行われていたが、漢の武帝の時に240歩に統一された。 唐代以降は5尺を歩としたため、1畝 = 240平方歩 = 6000平方尺になった。 畝の面積も時代によって異なるが、唐以降はおおむね6アール程度であった。 メートル法への移行が進む現代中国でも、畝は今なお盛んに用いられる単位である。「三十畝地一頭牛」と言えば左うちわの安楽な生活をさす。逆に「一畝三分地」(1.3畝 = 約8.7アール)といえば個人がかろうじて暮らせるだけの狭い畑をさし、転じて自分だけの空間を意味し、しばしば個人ブログのタイトルに使われたり、他人と共同しない利己主義を批判するのに使われたりする。 2006年の中華人民共和国第十一次五カ年計画で、中国がその人口を養うために 1.2億ヘクタールの耕地を保持する必要があると規定されたが、これは一般に「18億畝」レッドライン(十八亿亩红线)と称される。
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