中国による支援
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 14:43 UTC 版)
スーダン政府軍や民兵組織は中国製の武器を使っており、バシールの名前を冠したスーダンの主力戦車「アル=バシール」も85式戦車をベース にしている(後に96式戦車を購入する)。スーダンの大統領府、メロウェダムに象徴される大規模な水力発電所及びダム、老朽化したポートスーダンからハルツーム間の近代的な鉄道 などの建設を行って国有の中国石油を通じてスーダンの石油の大部分も買ってスーダンの石油生産企業集団2つの最大株主となっており、スーダンは中国との石油取引による収入の多くを、兵器購入にあてている。中国は米英両国が国連でスーダンに対する経済制裁を検討した際も拒否権によって阻止してきた。ダルフール紛争問題で中国がスーダンの犯罪行為に手を打たないことへの抗議としてスティーヴン・スピルバーグが北京オリンピックの芸術顧問を降りたことでも知られる。2015年には中国が開催した中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念式典に出席、中国の習近平国家主席はバシルを「中国人民の古くからの友人だ」として大歓迎し、同席していた潘基文国連事務総長はバシルの逮捕を国連加盟国に呼びかけた張本人だっただけに非難を浴びた。中国はダルフールに国際連合アフリカ連合ダルフール派遣団としてPKO部隊も積極的に派兵している。
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