中国による実効支配の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/06 15:47 UTC 版)
「ウッディー島」の記事における「中国による実効支配の状況」の解説
中国は領有権紛争のある南シナ海の島礁群を南海諸島と呼んで、その全体を海南省三沙市としている。そして、ウッディー島を南海諸島の中心とすべくあらゆる施設を建設し既成事実化を進めている。 島は航空海事軍事基地となっており、直径1.6km程度の島からはみ出すように延長2,700mもの滑走路が建設され、さらに3,000mに拡張されて軍民両用になっている。また、2015年10月にはJ-11等の戦闘機の展開が、2016年2月には長距離地対空ミサイルHQ-9の配備が確認されている。2017年4月にはアメリカのシンクタンクCSIS(戦略国際問題研究所)が、同島で3月に中国のJ-11戦闘機が約1年ぶりに確認されたことを明らかにした。 三沙市議事堂が置かれている。三沙市は南海諸島全体を管轄していることになっているが、実質は中国が実効支配している西沙諸島を管轄している。三沙市の住人のほとんどがこの島に住んでおり、三沙市議事堂は軍・政府関係者など1,000人程度のための議事堂である。 2015年には幼稚園や小学校が、2017年には映画館が開設された。
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