不随意運動の診察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 10:24 UTC 版)
不随意運動に関して分析を行う場合は以下の点に関して注目する。 どこに出るのか。 全身に分布するのか、半身か、一肢だけか、一つの髄節で支配された筋肉、ひとつの筋肉かといった点に注目する。 いつ出るのか 安静時か、計算や会話などストレス時なのか、姿勢保持時か、運動時かといった点に注目する。 いつ出ないか どういう時に出ないか、寝ている時に止まるのか、意図的に止められるのかに注目する。 どのように出るか 規則的か不規則か、遅いか速いか、大きいか小さいか、運動のパターンが単純か複雑か。 上記の分析を行うためにビデオ撮影を行うことが多い。また不随意運動を正確に判断するには表面筋電図が用いられる。筋電図の解析によって、筋放電の出現部位、律動性、周波数、持続時間、相反性、同期性などが客観的な数字によってとらえることができる。不随意運動は最初に律動性(周期性)の是非を判定する。一定のリズムで反復していれば律動性の不随意運動と判定し振戦かミオクローヌスを考える。一方、不随意運動の方向や周期、振幅が不規則ならば舞踏運動、バリスム、アテトーゼ、ジスキネジアを考える。非律動性の不随意運動である舞踏病、バリスム、アテトーゼ、ジスキネジアの責任病巣は大脳基底核(尾状核、被殻-淡蒼球-視床下核)である。
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