不採用理由の明示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 07:06 UTC 版)
「お祈りメール」内で不採用の理由が述べられることは少なく、「祈るより落ちた理由が知りたい」とする意見もある。 ライフネット生命保険が2012年に実施したアンケートによると、応募者に対して「不採用の理由」を公開していると回答した企業は12.1%であった。アイデムが2016年5月に実施した調査によれば、学生に対して選考での印象を合否連絡時にフィードバックすると解答した割合は45.1%であった。人材コンサルタントの常見陽平は、不採用理由の明示について「人気企業や大手企業では、少なくとも選考初期の段階では物理的に厳しい」「受験と違い評価が高ければ採用というわけではなく、その選考基準も曖昧である」「不採用の理由が具体的すぎるお祈りメールは精神的にもっと辛い」として否定的に論じている。朝日新聞の記事によれば、東京高等裁判所では「採用に際してどのような要素を考慮するかは企業の自由で、採用理由を明らかにしたり公開しない自由も含む」と示した判決(1972年12月22日)があり、「採用の自由には理由を明らかにしない自由も含むもの」であると報じている。
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