下館と出砦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 03:02 UTC 版)
猪ノ口山の登山口には、 興禅寺があり下館(しもやかた)跡であると推定されている。この下館は赤井直正が黒井城に入城した時に、奥村氏の屋敷跡を改修し、水濠と石垣などの防御施設も備えている点から、単純な居館とは一線を画しているという指摘もある。山城は山麓に居館を設け平時はそこで暮らし、戦時には山に立て篭もるのが一般的とされている。この下館を中心に家臣屋敷も建ち並び、職人町、商人町もあり、坂が多く、道も折れ曲がっている点から江戸時代の城下町とは異なり、戦国時代の城下町の面影を今も色濃く残している。また根古山、丸山、太刀野、幟立、馬縄手等の城の名残を思い浮かべる地名が数多く伝承されている。 下館以外にも3つの尾根筋の突端には、北西に千丈寺砦、北東に龍ヶ鼻砦、百間馬場、南東に的場砦、東山砦と山頂部を中心に「Y」字に出砦がある。また、千丈寺砦、龍ヶ鼻砦、的場砦、東山砦は山頂部から1km前後と等しい間隔にあり、これらの砦では似通った曲輪跡が認められている。 興禅寺(高石垣と水濠) 興禅寺の楼門 興禅寺の鐘堂 興禅寺の本堂
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