下天津駅_(北丹鉄道)とは? わかりやすく解説

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下天津駅 (北丹鉄道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 06:02 UTC 版)

下天津駅
しもあまづ
SHIMOAMAZU
上天津 (2.0 km)
(2.3 km) 公庄
所在地 京都府福知山市下天津
所属事業者 北丹鉄道
所属路線 北丹鉄道線
キロ程 7.5 km(福知山起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1923年大正12年)9月22日
廃止年月日 1974年昭和49年)2月28日*
備考 無人駅
* 1971年3月1日より休止
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下天津駅(しもあまづえき)は、かつて京都府福知山市下天津にあった北丹鉄道廃駅)である。

歴史

下天津駅は1923年大正12年)、北丹鉄道の開業に合わせて開設された[1]

太平洋戦争下の1942年昭和17年)からは北丹鉄道が当駅付近で砂利採取事業を開始、由良川の砂利が鉄道によって輸送され、福知山飛行場(石原飛行場)の建設など軍事目的に使用された[2][3]。砂利の搬出量は1944年(昭和19年)度が最大で、北丹鉄道全線での貨物輸送量は約12万トンを記録した[4][6]

北丹鉄道は1971年(昭和46年)3月に営業を休止し、そのまま1974年(昭和49年)2月末に廃止許可[7]、当駅もこの時廃止された[8]

年表

駅構造

下天津駅は地面に接してホームが置かれた地上駅。ホームは1面であった。小さな駅舎と製材所への引き込み線があり[11][12]、北丹鉄道では福知山西駅に次ぐ規模の駅であったという[13]。駅員は配置されていなかった[14]

太平洋戦争中には由良川の砂利を採取するための引き込み線が当駅の南約300メートル地点から分岐し、瘤木川に至るまで由良川の河川敷に敷かれていた[2][3]

駅周辺

駅前には運送店や特定郵便局が置かれ、駅の利用者は多かった[13]

駅があった場所は北丹鉄道の廃線後に開業した京都丹後鉄道宮福線下天津駅の東側にあたる[15]。周囲は田園地帯になっていて、駅の遺構は残されていない[16]上天津駅から当駅までの線路は国道175号に沿って敷かれていて[12][17]、国道から駅へと下っていたアスファルトの道は駅廃止後も残っている[11]。また、駅の北方には橋梁の遺構が残っている箇所がある[15][16]

隣の駅

北丹鉄道
北丹鉄道線
上天津駅 - 下天津駅 - 公庄駅

脚注

  1. ^ a b c 寺田 2010, p. 43.
  2. ^ a b 北丹鉄道の歴史, p. 9.
  3. ^ a b c 田中, 宇田 & 西藤 1998, p. 284.
  4. ^ 寺田 2010, p. 44.
  5. ^ 山本 2000, p. 5.
  6. ^ 貨物輸送は砂利の運搬のほか、沿線の鉱山(河守鉱山・仏性寺鉱山)から産出する鉱石の輸送もあった[3][5]
  7. ^ 寺田 2010, p. 45.
  8. ^ a b c d 今尾 2008, p. 42.
  9. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1923年10月1日 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  10. ^ a b c d e 北丹鉄道の歴史, p. 25.
  11. ^ a b 草むらの中走った北丹鉄道 廃止から30年 今でも多くの人の心の中に”. WEB両丹. 両丹日日新聞. 2018年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年2月7日閲覧。
  12. ^ a b 寺田 2010, p. 46.
  13. ^ a b 下天津風土記, p. 222.
  14. ^ 京都大学鉄道研究会 1969.
  15. ^ a b 寺田 2010, p. 48.
  16. ^ a b 吉田 1998, p. 153.
  17. ^ 山本 2000, p. 6.

参考文献

関連項目




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