下士別駅
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ナビゲーションに移動 検索に移動下士別駅 | |
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駅全景(2017年10月)
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しもしべつ Shimo-Shibetsu |
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◄W42 士別 (4.4 km)
(3.4 km) 多寄 W44►
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所在地 | 北海道士別市下士別町 |
駅番号 | ○W43 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■宗谷本線 |
キロ程 | 58.3 km(旭川起点) |
電報略号 | シツ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1955年(昭和30年)12月2日 |
廃止年月日 | 2021年(令和3年)3月13日[JR 1][JR 2][新聞 1] |
備考 | 無人駅 |
下士別駅(しもしべつえき)は、北海道(上川総合振興局)士別市下士別町にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅(廃駅)である。駅番号はW43。電報略号はシツ。
一部の普通列車は当駅を通過し、2020年3月14日改正時点では、下り5本・上り4本が停車していた[1]。
歴史

同区間での気動車運転開始に伴い開設された[2]。
年表
- 1955年(昭和30年)12月2日:日本国有鉄道宗谷本線の士別駅 - 多寄駅間に下士別仮乗降場(局設定)として新設開業[3]。旅客のみ取扱い。
- 1959年(昭和34年)11月1日:駅に昇格。下士別駅となる[3]。旅客のみ取扱い。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
- 2020年(令和2年)3月27日:宗谷本線活性化推進協議会からJR北海道による廃止打診駅のうち当駅含む13駅についての廃止容認がJR北海道に伝えられる[新聞 2]。
- 2021年(令和3年)3月13日:利用者減少とダイヤ改正に伴い、廃止[JR 1][JR 2][新聞 1]。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。「士別」より天塩川の下流に位置するために「下」を冠した[4][5]。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅だった。ホームは線路の西側(稚内方面に向かって左手側)に存在した[6]。分岐器を持たない棒線駅となっていた[6]。
仮乗降場に出自を持つ開業時からの無人駅[7](士別駅管理)だった。ホーム北側の出入口から少し離れた位置に待合所を有した[8]。古い建物で、以前の外壁は下見板張りで[8]、1993年(平成5年)3月時点では荒廃していたが[6]その後改修され、外壁がカラー鉄板張りとなり、出入口に住宅用の引き戸のサッシが利用されていた[8]。ホームは木製デッキ式ではなくプレコン製であった[8]。稚内方に90度の角度でスロープが設置され[8]駅施設外に連絡していた。有効長は2両分であった。待合所正面から向かって右手側に別棟のトイレ棟が、左手側に片流れ屋根付きの自転車置場棟が設置されていた[8]。
利用状況
- 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は6人[6]。
- 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗車人員(11月の調査日)平均は「10名以下」[JR 3]。
- 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は2.2人[JR 4]。
- 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の平均乗客数は1.6人[新聞 3]、乗降人員調査(11月の調査日)平均は「3名以下」[JR 5]。
- 2015 - 2019年(平成27 - 令和元年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は2.6人[JR 6]、乗降人員調査(11月の調査日)平均は「3名以下」[JR 7]。
駅周辺
名寄盆地の中の、広い平地に位置する[8]。当地附近の天塩川支流には池が多い[8]。稲作地帯である。小さい市街地がある。
- 北海道道925号武徳下士別線
- 北海道道850号瑞生下士別線
- 国道40号
- 下士別簡易郵便局
- 道北バス、士別軌道「42線」停留所
- 旧士別市立下士別中学校(1967年3月末廃校)
- 旧士別市立下士別小学校(2013年3月末廃校)
隣の駅
脚注
出典
- ^ 『北海道時刻表』第61巻第3号(通巻723号)、交通新聞社、2020年2月25日、 pp.132-134。
- ^ “全駅DATA 石北本線②(上川~網走) 宗谷本線”. 週刊JR全駅・全車両基地 (朝日新聞出版) (No.60): pp.19-27. (2013-10-03).
- ^ a b 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)46ページより。
- ^ 『北海道 駅名の起源』日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、第1版、175頁。
- ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)120ページより。
- ^ a b c d 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)144ページより。
- ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社、2011年6月発行)148ページより。
- ^ a b c d e f g h 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)202ページより。
JR北海道
- ^ a b “来春のダイヤ見直しについて” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2020年12月9日), オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブ。 2020年12月9日閲覧。
- ^ a b “2021年3月ダイヤ改正について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2020年12月18日), オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ。 2020年12月18日閲覧。
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在) (PDF)”. 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況) (PDF)”. 宗谷線(旭川~稚内間)事業計画(アクションプラン). 北海道旅客鉄道. pp. 11-12 (2019年4月). 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 (PDF)”. 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況) (PDF)”. 宗谷線(旭川~稚内間)第2期事業計画(アクションプラン). p. 10 (2021年4月16日). 2021年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月29日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 (PDF)”. 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月7日閲覧。
新聞記事
- ^ a b “18無人駅に「ありがとう」 JRダイヤ改正で廃止 住民やファン 各地で別れ”. 北海道新聞. (2021年3月13日). オリジナルの2021年3月13日時点におけるアーカイブ。 2021年3月13日閲覧。
- ^ “宗谷線13無人駅 来年3月廃止へ”. 北海道新聞. (2020年3月28日). オリジナルの2020年3月28日時点におけるアーカイブ。 2020年3月28日閲覧。
- ^ a b “宗谷線と石北線 4駅の廃止容認”. 北海道新聞. (2020年3月6日). オリジナルの2020年3月6日時点におけるアーカイブ。 2020年3月6日閲覧。
関連項目
外部リンク
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固有名詞の分類
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