豊泉駅とは? わかりやすく解説

豊泉駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/18 14:49 UTC 版)

豊泉駅
とよいずみ
Toyoizumi
大岸 (3.2 km)
(5.2 km) 豊浦
所在地 北海道虻田郡豊浦町字豊泉
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 室蘭本線
キロ程 30.9 km
駅構造 地上駅
開業年月日 1960年昭和35年)10月1日
廃止年月日 1968年(昭和43年)5月15日
備考 廃駅
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1976年、廃止8年後の豊泉駅跡と周囲約1km×1.5km範囲。横に走る国道37号の南側、左から山裾に沿って本線跡が右下側の辨邊トンネル遺構へ向かう。トンネル方向が東室蘭方面。中央やや右寄りに水色屋根の建家を残す駅跡がトンネルに向かって10パーミルの上り勾配途中に見える。中央左の小道の踏切より左側の内側に山を巻くようにスイッチバックの加速線跡が残されている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

豊泉駅(とよいずみえき)は、北海道虻田郡豊浦町にあった日本国有鉄道室蘭本線廃駅)である。事務管理コードは▲130302[1]。1968年(昭和43年)、室蘭本線の複線化に伴う経路変更により廃駅となった。

歴史

鳥伏信号場同様、戦時下の輸送力増強のために設けられた信号場であった。

駅名の由来

所在地の地名「豊住」から名づけようとしたが、前年に仮乗降場から駅に昇格した池北線豊住駅と重複するため、「この地が非常に良質の水に恵まれているため」、「豊泉」としたとされる[3][2]

駅構造

信号場時代は、1線スルースイッチバック式交換型信号場として、同時期に設置された鳥伏信号場をほぼひっくり返したような形であった。東室蘭方の辨邊トンネルに向かって10パーミルの上り勾配途中に設けられ、トンネル手前海側に並行して敷かれた待機側線へ乗り入れて待機した後、後退してほぼ水平のやはり海側に山を巻くように敷かれた加速線へ入り、その後前進して本線へ乗り入れてトンネルへ向かう形であった。

駅周辺

駅跡

2010年時点で、相対式ホームと、駅舎の土台、駅官舎の2階建ての建物が残っている[4]

隣の駅

日本国有鉄道
室蘭本線
大岸駅 - 豊泉駅 - 豊浦駅

脚注

  1. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編(日本語) 『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、224頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  2. ^ a b c 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 53. ISBN 4-89391-549-5 
  3. ^ a b c 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、222頁。ASIN B000J9RBUY 
  4. ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)160ページより。

座標: 北緯42度35分57秒 東経140度39分47秒 / 北緯42.599163度 東経140.663100度 / 42.599163; 140.663100





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