上之巻とは? わかりやすく解説

上之巻(大経師内の段)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 19:58 UTC 版)

大経師昔暦」の記事における「上之巻(大経師内の段)」の解説

貞享元年1684年11月1日京都大経師家。この日は来年の暦を披露する一年で最も忙しく晴れやかな日である。主手代助右衛門登場し状況説明する。 おさんの母は祝い称して大経師家を訪れるが、おさんに実家岐阜屋が借財返済困っており「頼むはそなたばかり」と銀1貫目借用申し込む。おさんは、夫に相談して実家の恥となる借用相談手代茂兵衛にする。引き受けた茂兵衛は、「親の恥は娘の恥、舅の恥は婿の恥」であり、恥をすすぐことは主人夫妻ためになることだからと、主人以春印判持ち出すが、しかし運悪く白紙に判をつくところを助右衛門見られる茂兵衛厳しく追及するが、普段異な茂兵衛行為には何か原因があるはずだと、正直な告白求める。茂兵衛思いを寄せていた女中の玉は、茂兵衛をかばうために、借金困っている伯父赤松梅龍)のために自分金策頼んだのだと申し立てる。しかし、以春は玉を狙っていたために「うぬらは密通か」とかえって怒り爆発させ、おさんの詫び言聞かず茂兵衛を隣の空き家二階監禁する以春は、帰り遅くなるから言い残し岐阜屋に報告に行く。 夜更け、おさんは玉の寝所赴いて事情打ち明けて昼間の礼を言う。玉は、惚れた茂兵衛のために一肌脱いだまでと言うとともに、毎夜以春しつこく忍んできては自分口説く告げる。おさんも立腹し以春に恥をかかせるためにお玉部屋取り換え以春を待つ。しかし、そこにやってきたのは茂兵衛であった茂兵衛お玉自分寄せ恋情知り、それを一度でもかなえさせよう思ったであった。おさんは相手以春思い込んだまま、暗闇の中で肌を合わせる。しかし事終わったのち、外から帰ってきた以春迎え出た助右衛門行灯の光で、二人錯誤を知る。

※この「上之巻(大経師内の段)」の解説は、「大経師昔暦」の解説の一部です。
「上之巻(大経師内の段)」を含む「大経師昔暦」の記事については、「大経師昔暦」の概要を参照ください。

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