一次と二次を区別しない場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 03:56 UTC 版)
「エネルギー収支比」の記事における「一次と二次を区別しない場合」の解説
換算基準を揃えず、一次/二次エネルギーの別を考慮せずに出力エネルギーを入力エネルギーで除算する例も見られる。入力と出力のエネルギー量を単純に比較する方法である。二次エネルギー(電力)を得るには通常その数倍の量の一次エネルギー(熱)が必要なため、同じエネルギー量でも実際に消費する一次エネルギーの量が異なるが、この方法では電力も熱も等価に扱う。このため、一次もしくは二次エネルギーに揃えて計算した場合と比べて下記のような違いが生じる。 発電量あたりの燃料の投入総量や、燃料の節約効果を正確に比較できない。 投入エネルギーに占める二次エネルギーの割合が多ければ有利、少なければ不利となる。 化石燃料の節約手段としての評価の場合、実際には節約になるものでもEPR<1と算出される場合がある。 熱よりも電力の方が価値が高いことが計算に反映されない。
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