一次または二次がんの診断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 18:04 UTC 版)
「転移 (医学)」の記事における「一次または二次がんの診断」の解説
転移がんの細胞は原発がんの細胞と類似している。がん組織を鏡検することによって、そのがん細胞の種類が、身体のどの組織にみられる細胞と同じものであるかがわかる。 例えば、乳ガン細胞は胸で発見されても、転移して身体の他の部位で発見されても同様にみえる。それゆえ、肺で発見された腫瘍の細胞が乳細胞と同じようにみえる場合、肺の腫瘍が二次がんであると決定する。しかし、依然として原発がんを決定することは難しいために、病理医は免疫組織化学的方法やFISHなどの補助的な方法を用いなければならない。それでもなお、原発病変を発見することができず、死後病理解剖によってわかる場合や発見されないまま終わる場合がある。 過去にがんの治療を受けたことのある患者に二次がんがみつかった場合、それは新たな原発がんではなく、転移がんであるケースが多い。
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