一人当たりの国内総生産(GDP)

内閣府は2005年のGDPの国際比較を公表しました。05年のわが国の一人当たりの名目GDPの世界ランクは、04年の11位から14位にダウンしました。世界のGDP総額に占める割合も04年より0.8ポイント少ない10.3%に下がり、1ケタ目前になりました。経済の低成長に加え、為替相場が円安に向かったことも大きく影響しました。05年のわが国の一人当たりの名目GDPは35,650ドル。04年に比べ金額で433ドル減少しました。為替は対ドル・対ユーロとも1.8%円安で、04年はわが国より下位だったフィンランド、オーストリア、オーストラリアに抜かれました。わが国は1993年に1位になった後、01年までは2位から6位をキープしたものの、02年からは毎年順位を落としています。05年のわが国の名目GDP金額は4兆5545億ドルとなり前年より547億ドルの減少です。世界でのシェアは94年の18.0%がピークで、05年の10.3%は約20年前の水準に戻った形です。国別のシェアは4兆5545億ドルと1位アメリカの12兆3979億ドルに次ぐ2位を確保しましたが、3位はドイツの2兆7869億ドルとアメリカやEU15カ国からは3分の1程度まで引き離され、4位に浮上した中国の2兆2343億ドルはわが国の半分近くにもなりました。
(掲載日:2007/01/16)
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