ヴォードヴィリアンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ヴォードヴィリアンの意味・解説 

ボードビリアン【vaudevillian】

読み方:ぼーどびりあん

ボードビル演じ芸人軽演劇俳優


ヴォードヴィル

(ヴォードヴィリアン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 19:41 UTC 版)

ヴォードヴィルまたは、ボードビル: vaudeville)とは、17世紀末にパリの大市に出現した演劇形式である[1]

米国においては舞台での踊り手品漫才などのショー・ビジネスを指すが、「アメリカン・ヴォードビル」と区別されることがある。ヴォードヴィルを演じる者はヴォードヴィリアン: Vaudevillian)と呼ばれる。

概要

米国におけるヴォードヴィル(イギリスでのミュージック・ホールに該当する)は、初期サイレント映画の歴史の中で重要な位置を占めている。

トーマス・エジソンは最初の映画の題材のいくつかにヴォードヴィルの見せ物を取り上げている。また、ヴォードヴィルやミュージック・ホールのための演芸場は、映画を観客に見せるための最初の公共の場所(巡回公演もその一つ)であった。

ヴォードヴィルやミュージック・ホールのための出し物をフィルムに記録することは、初期映画にとって重要な要素であった。ヴォードヴィルやミュージック・ホールには他の人気のあった劇場とともに、多くの演者(見せ物師)がいたからである。

チャーリー・チャップリンバスター・キートンローレル&ハーディマルクス兄弟ジミー・デュランテといった、1910年代以降のスラップスティック・コメディの有名なスターたちは、ヴォードヴィルやミュージック・ホールに出演したのちに映画産業に入った。

そして彼らはヴォードヴィルの伝統をトーキーの時代になっても続けていった。しかし、結果的に映画はヴォードヴィルという形態を衰滅させた主要な要因であった。

脚注

  1. ^ 井上ひさし『この人から受け継ぐもの』(岩波書店 2014年)「スクリーブの笑い」pp.151-161によれば、ゴーゴリ、「近代劇の父」イプセンチェーホフもヴォードヴィルに学び、血肉にして演劇を革新しているが、誰もまじめに考えないという。

参考文献

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴォードヴィリアン」の関連用語

ヴォードヴィリアンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴォードヴィリアンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴォードヴィル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS